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歯科医の先生と映画の話で盛り上がった土曜日

先週末のことですが、半年ごとの定期検診を済ませるために、駅前の歯科クリニックへ足を運びました。待合室には週刊誌のバックナンバーが積んであったので、受付を済ませてから少し目を通します。芸能ゴシップや不倫報道、スキャンダル系の記事が並んでいるのはこのクリニックのいつもの光景です。

名前を呼ばれて治療台に腰を下ろし、先生の「最近映画は観ましたか」という何気ない質問に、びっくりしました。虫歯チェックをしながら口を開けにくい状態のまま、必死に答える自分がいました。レントゲンを挟んで会話が途切れるかと思いきや、先生は手際よく治療を進めながら、話題を途切れさせません。

聞けば先生は大の映画好きで、診療の合間にスマホを使って最新作の情報をチェックしているとのこと。助手の方が治療の合間に先生が夢中になっている作品について教えてくれるので、院内の雰囲気はいつも映画トークで溢れています。

気づけば検診が終わる頃には、お互いのベスト映画を語り合うほどの盛り上がりよう。帰り際に「今度公開されたら観に行きましょう」と約束まで交わしてしまうほど、意気投合した午後の出来事でした。

検診のはずがまさかの映画談義

定期検診の予定表には「クリーニング」「虫歯チェック」とだけ書いてあったのですが、結果的に最も長く語ったのは治療方針ではなく映画の話題でした。先生が診療台のモニターに歯の写真を見せながら、「この患者さんは来月公開の作品が楽しみで仕方ないと話していました」と助手の方に振る場面も。

デンタルIQの高い先生は、患者とのコミュニケーションを重視するタイプです。口を開けたまま映画の感想を求められ、ジェスチャーで答えようとしたところ、「あ、ジェームズ・ボンドですね」とすぐに察してくれました。007シリーズの話で花が咲き、待合室で読んでいた芸能週刊誌のスキャンダル記事よりも、ずっと有意義な時間を過ごした気がします。

先生が教えてくれた隠れた名作

治療が一段落したところで、先生はタブレット端末を取り出して、ある映画レビューサイトを見せてくれました。最新の劇場公開作から配信限定の作品まで網羅している情報源らしく、歯科医療とは畑違いのジャンルで深い造詣を持っていらっしゃるのです。

洋画ランキング情報を一緒に確認しながら、先生が「これは劇場で観るべき」「これは自宅で十分」と分類して教えてくれました。中には邦画のヒューマンドラマもあり、役所広司や是枝裕和監督の名前が挙がったときは、思わず身を起こしてしまいました。デンタルクリニックで役所広司の話を真剣にできるのは、かなり稀有な体験だと思います。

芸能人の歯並び事情と最新スクープ

話題は自然と芸能人の歯並びに及びました。先生は審美歯科も専門にされているため、芸能ニュースで目にする美しい歯並びの話題には敏感です。「あの俳優さんはセラミックにしているんですよ」「この方の前歯は自然な感じが素晴らしい」と、治療のプロとしての目線で解説してくれます。

そこで浮かんだのが、最近よく目にする芸能人のスキャンダル報道です。歯の治療歴が報じられること自体がニュースになる時代で、プライバシーの境界線について先生と考えさせられました。家族構成や背景が噂されるのと同じように、歯並びひとつで語られることに、患者としては複雑な気持ちもあります。

話題作を横並びで比較

先生がおすすめしてくれた作品を、自分の中ですこし整理してみました。劇場公開向きの作品と、配信で観るのに向いている作品を、独断と偏見で分類してみます。

作品 公開形式 鑑賞スタイル 先生の評価
アクション超大作 劇場公開 大画面で迫力を楽しみたい ★★★★★
ヒューマンドラマ 劇場公開 集中して没頭したい ★★★★
コメディ作品 配信サービス 自宅で気軽に ★★★★
ドキュメンタリー 配信サービス 細切れに観られる ★★★

先生は「劇場の音響は歯の振動まで感じるからおもしろい」と笑っていましたが、確かにIMAX級の音響設備で観るアクションは格別だと感じます。一方で、通院帰りの疲れた体で観るなら配信作品の方が向いているかもしれません。

配信サービスで観る派の事情

実は私もここ数年は、劇場に足を運ぶ回数が減っていました。地方出張で東京と大阪を行き来する生活をしていると、上映時間の調整が難しく、結果的にスマートフォンやタブレットの小さい画面で済ませてしまうことが増えています。

スマホでの映画視聴法について調べてみたところ、画面サイズに合わせた画質の選び方や、イヤホン選びのコツまで丁寧に紹介されていました。歯医者の待合室で読んだ週刊誌の記事よりも、よほど実用的で、先生にも教えてあげたい内容でした。

デンタルケアと映画鑑賞の意外な共通点

帰り際に先生と話していて気づいたのは、予防歯科と映画選びには共通点が多いということです。どちらも「早めに対処する」ことが満足度を高めます。虫歯が大きくなる前に検診を受けるように、話題の新作も公開直後に観に行った方が話題に乗り遅れません。

フッ素入り歯磨き粉のすすぎ方まで指導してもらいながら、ふと「先生も予防には余念がないですね」と話しかけると、「映画も歯も、手を入れるタイミングが大事なんですよ」とのお返事。さすがデンタルIQの高い先生は、たとえ話でも説得力が違います。

次回の検診は公開日

会計を済ませる頃には、先生のスマホに次回作の予告が保存されていました。次回の検診は秋に予定していますが、その前にもう一度通院してクリーニングをしてもらう予定です。万が一の虫歯が見つかったら、先生はまた映画の話で治療時間を埋めてくれることでしょう。

駅までの帰り道、クリニックで配られたデンタルフロスの試供品を使いながら、今週中に観に行く作品を検索してみました。デンタルクリニックを出て早々に映画のチケットを予約するとは思ってもみませんでしたが、健康と娯楽のどちらも得をしたような、得しかない午後の体験でした。